Undersea Exploration海中探査
水中を探査することについて (水中ドローンオペレーター まやぱん)

日本は海に囲まれた島国です。
水深200mより深い海を深海と呼び、地球全体の海の平均水深は約3800メートルにもなります。
日本一の富士山の高さよりも深く謎に満ちたエリアがずっと存在しています。
あたり前のように目にしている身の回り海ですら、殆どが未知のエリアです。

なので、知りましょう、そして楽しみましょう。
過去、海の中で何が起こっていたのか?
現在、海の中で何が起こっているのか?
未来、海の中はどうなってしまうのか?
そして、今、私たちが行動することで、何ができるのか?
海を知るために、撮(と)って、採(と)って、摂(と)って、知りましょう!

未知の生き物との遭遇、未知の現象との遭遇、、
凝り固まっていた常識を壊してくれるものと遭遇するかもしれません。
そんなわくわくがすぐそこでまってくれてます!
まだまだ、私たちの生活を一変する情報を秘めている可能性があります!
国際規模の各調査機関の映像や調査報告を見にすることもあると思います。
それらに目を向けると、海の中でもっともっと深いところ、海の最深部を中心に調査されているようです。

私どもが力を入れていきたいのが、深海の入口である【水深200m】、さらに手がぎりぎり届く【水深1000m】までの中間層です!
比較的浅い深海という、不思議な表現をするエリアを、学生や研究者、地元漁師さんたちと共に定期的に調査し、海の異変を多角的に捉えたいです。
これまでも、イベントを行ったり、撮影依頼をいただいたり、様々な方法で調査してきました。ただ、もっともっと回数を増やし、定期的に映像を撮影・提供できる環境を構築するべきだと考えています。

環境調査という活動は、それが何をもたらすのか、そのことが一体どういった意味をもってくるのか、撮影をおこなっている段階ではわからないことが多く、何か起こった後に意味を持つことが多い分野だと私は考えています。
※東日本大震災の後調査したプロジェクトがあったのですが、公表されているデータを見る限り、災害の影響を知るには「以前」のデータが必要という旨のお話をされていました。

ある意味先行投資ですので、なかなか支援や理解を得られません。
でも、行う必要は必ずあり、それが今後役立つことはわかっているものだと思います。
大規模な災害が起こった後、
海の中で起きている変動を確認することができます。
これまで想像でしかわからなかった生態を、目で見て確認することができます。
そういったものに触れてみませんか?

また、近海の海底調査を行うにあたって、コストがかかろうとも国産の水中ドローンを活用することに意味があると考えています。
貴重な海中資源を適切に守るためにも、大事なことだと感じているためです。
※メンテナンスの速さや長さなどサポート面や、
各自治体と連携した事業を行っているなどの理由もあります。

もう一つ、この機会に知っていただきたいことがあります。
学生等の研究者がフィールドワークの手伝いや論文の作成を行ってくれています。ただ、残念ながら発表した論文そのものに金銭的な価値は付きません。
ですので、研究費などの問題もあり、調査への参加機会が少なくなってしまします。そういった面も補助していく意味でも、事業として成り立たせることに意義を感じております。
色々と考えを伝えようと言葉を並べましたが、結局のところ未開拓のところを進むのは楽しいので、ぜひ皆さんも巻き込まれて、楽しいことをしましょう!